病巣感染によるじんましんは病巣に住みつく細菌の毒素や死んだ組織などの影響で発症するじんましんです。
病気を持っている方に起こるじんましんで、皮膚の赤味、わずかな腫れ、かゆみを伴います。
病巣感染とはバイ菌による感染症の病気によって、一見まったく関係がないと思われる離れた箇所に障害が起こることです。
この病巣感染の原因の60%が扁桃腺炎、30%が歯の病気、10%はその他の病気と言われています。
よく発病する例には扁桃腺炎、虫歯、副鼻腔炎などが挙げられます。
それに伴い、湿疹、かゆみ、じんましんが発生する場合があります。放値すると症状が悪化することもあれば、悪化せずにたまに出る程度で留まることもあります。
病巣を持っている方で、食事をしたり、物理的刺激を受けないのに発疹が出現し、かゆみも出ると病巣感染によるじんましんの可能性は高いです。
病巣感染によるじんましんが発生した箇所を掻いてしまうと、かゆみが発生したり、じんましんが広がることもあります。基本的にじんましんができやすい体質なのに、さらに掻いてしまうことは肌に人工的な刺激を与える結果になり、症状が悪化します。
じんましんは早く反応の出るタイプのアレルギー反応です。
アレルギーを引きおこす物質をアレルゲンと言いますが、皮膚にアレルゲンが侵入し、ヒスタミンが過剰に分泌します。ヒスタミンは血管を拡げて皮膚が赤くなり、血管から水分がでてきて軽い腫れがおこり、たいへんかゆくなって、じんましんが起こります。
じんましんの治療では抗ヒスタミン剤の内服や注射などを行うことが多く、軟こうなどの塗布も併用します。
これは対症療法ですので、刺激があれば再度発症してしまいますが、繰り返して長期で使用することで、発症頻度や重度が軽減されていく傾向があります。
しかし、原因が病巣感染と判明されているじんましんの治療では、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤という種類のじんましんの薬で治療しても一時的な治療にしかなりません。
この場合は病巣感染を治療することがじんましんの治療につながります。
病巣とは細菌が慢性的に存在し、軽い炎症を起こしているところを言います。
この病巣自体はあまり病的症状を感じず、わずかな違和感が生じる程度です。その病巣とは、全く関係なさそうな臓器に障害が出てきてしまい、二次的な病気が起こってしまうのが病巣感染です。
病巣感染が起こる理由としては、次のような点が指摘されています。
細菌が病巣から、血管を通って他の部位に感染します。
細菌の毒素が血管を通って体内を巡り、沈着することによる感染防御反応が衰えます。
細菌、細菌の死骸、毒素、代謝産物に対する抗体によるアレルギーが起こります。
持続的な病変からの刺激による神経の過剰な反応が起こります。
私たちの体の一部の感染病巣の存在により、被害を受けてしまうのは臓器は、心臓、腎臓、肺、皮膚、胃などで、胎児にも多い症状です。
その二次疾患として、じんましんがありますが、他にも腎疾患やリウマチ性疾患、循環器障害、皮膚疾患、胃潰瘍、胃癌、低体重児出産、早産などがあります。
ただし、必ずしも病巣を完治しなければ、じんましんが治らないというわけではなく、初期症状で一時的じんましんが発生しているケースも考えられます。
多くのじんましんで共通しているのは、年齢や環境の変化で完治する場合も多いことです。病巣感染によるじんましんが起こりやすい方もその点を踏まえた上で、しっかりと医師と相談して治療に望むことが大切です。