ピロリ菌は名前がかわいいですが、ピロリ菌のせいで慢性的に吐き気がしたり、胃が痛かったり、食欲がなかったり、便通が悪かったり・・・それどころか胃炎、胃潰瘍、胃がんの原因であることが明白となっています。
2006年時点で日本人の約50%以上がピロリ菌に感染しているとされています。
日本人だけではなく、世界中でピロリ菌感染者は増えており、特に発展途上国では感染率が高く、先進国では感染率が低い傾向があります。
ピロリ菌は食べ物や飲み物から感染しやすいため、上下水道の普及率の低い、衛生状態の悪いところではピロリ菌が繁殖しやすく、ピロリ菌に感染しやすくなります。
また、同じ国の人でも経済状態の悪い地方ですと、ピロリ菌に感染しやすくなりますし、40歳以上の戦後の衛生状態が悪い時代に生まれ育った方も高い感染率を示しています。
このように感染率の高いピロリ菌ですが、必ず胃潰瘍や十二指腸潰瘍するわけではなく、ピロリ菌に感染している方の約5%の人が発症するに留まります。
ただし、ピロリ菌の感染は胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因になり、さらに胃癌の発生に深くかかわっていることがわかりました。実に胃潰瘍患者の約90%以上がピロリ菌の感染者であるとの報告もされています。
特に慢性胃炎のため、胃痛、胃もたれなどの症状が続く方、胃潰瘍、十二指腸潰瘍と診断された方は、治療や再発を予防するためにピロリ菌の除菌が必要になります。
ピロリ菌に感染すると胃十二指腸の疾患が発症することがわかっていますが、他にも関連性の指摘を受けている疾患がいくつかあります。
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、自己免疫疾患、神経疾患などもその一つであり、皮膚疾患もピロリ菌の影響を受けているとの報告されています。
皮膚疾患には湿疹やかゆみが良くありますが、じんましんが発生することもあります。
皮膚は血液や骨、内臓などに比べて、生命維持に対する重要度は高くありません。そのため、皮膚は不健康の症状が現れやすいです。
じんましんにはアレルギー性じんましんや機械的じんましん、温熱じんましんなどの種類があり、病巣に住みつく細菌の毒素や死んだ組織などの影響で発症するじんましんもあります。
今までは扁桃腺炎、虫歯、副鼻腔炎がその原因とされていましたが、今後はピロリ菌もじんましんの原因になりそうです。
実際、ピロリ菌を保有しているじんましんの患者に対して、ピロリ菌の除菌をしたところ65%~80%の方がじんましんが改善したとの報告があります。
ピロリ菌で胃の不調を訴える方でじんましんを含めた皮膚の異常が現れた方は、ピロリ菌の除菌で連鎖的に病気が治る可能性があります。
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