コリン性じんましん - 発汗や運動で1~2mmの膨らみが広がる

汗をかくたびにかゆくなるコリン性

コリン性じんましんは発汗による刺激で発症してしまうじんましんです。特に運動、入浴、精神的ストレスによる発汗で起こりやすく、皮膚の赤味、わずかな腫れ、かゆみを伴います。

発疹ができやすい人は軽く歩いて、体が少し温まるだけで急に背中にかゆみを覚えます。それが首から頭に伝わり、腰から尻へ広がりながら、両足にもかゆみや痛みを伴うこともあります。

コリン性じんましんは汗が原因であるために夏場はかなりきつく、外出時に支障をきたす場合が多いです。はじめは肌がピリピリする程度ですが、次第に症状は悪化してしまい、かゆみが取れにくいこともよくあります。

この状態を放置すると症状が悪化したり、より過敏になってしまうこともあれば、何もせずにたまに出る程度で留まることも多いです。

コリン性じんましんは皮膚の内部にある交感神経の末端で、汗腺を刺激するアセチルコリンという神経伝達物質が放出されることが原因になります。

そのためにコリン性じんましんの検査は、アセチルコリンを注射したり、熱や運動負荷を与えることで、皮膚の反応を伺う方法が一般的です。

また、じんましんが発生した箇所をかいてしまうと、かゆみが増したり、じんましんが広がりやすいです。基本的に肌にじんましんができやすい体質の人は、刺激で炎症を広がるために、なるべくかかないようにしましょう。

コリン性じんましんの特徴と対策

汗をかくと手足や背中、関節にかゆい発疹が出ます。以下の症状が診られたらコリン性じんましんの可能性があるため、汗を拭く習慣が大切です。

  1. 汗が皮膚ににじみ出たと感じる度に発疹が出ます。
  2. 発疹の大きさは1~2mmと小さく、量が多いことが普通です。
  3. かゆみやピリピリとした痛みを訴えることがあります。
  4. かゆみと同時に腹痛、下痢、低血圧なども伴います。
  5. 腕を中心に部分的に発生しますが、手の甲には出ません。
  6. 発症期間は数分~30分以内、長くても数時間で消えます。
  7. 10~30代の青年期に多く見られます。

コリン性じんましんが起こりやすい例原因物質が主に汗と判明されているために、なるべく汗をかかないようにしたり、拭き取ることがコリン性じんましんの予防策になります。

ちなみに汗をかくことで皮膚の神経伝達物質のアセチルコリンが分泌されて、コリン性じんましんが発症しますが、アセチルコリンは決して悪い物質ではありません。

アセチルコリンは自律神経の中に留まり、副交感神経をコントロールしています。脈拍を遅くしたり、心拍数を低下させることで、唾液や汗の量を調整してくれる生命維持に欠かせない物質であるわけです。

しかし、このアセチルコリンが過剰に分泌すると、血管が拡張されて皮膚に軽い腫れが起こり、かゆみを帯びていきます。

そのため、コリン性じんましんの治療でも抗ヒスタミン薬の処方を行い、じんましんの発症を防いでいきます。じんましんは全般的に繰り返し発症させないことが根本的な治療につながりやすいです。

ただし、コリン性じんましんは他のじんましんよりも抵抗性を持っていることもあり、別の治療法も推奨されています。例えば、病院やスポーツジムにて、あえて汗に触れることで体を汗に慣らせる減感作療法などは、根本的な治療としての効果が期待できます。

また、香蘇散などの漢方薬を勧められる場合もあります。じんましんは年齢や環境の変化で治ることもあるため、コリン性じんましんが起こりやすい人も長期的に医師に相談することが大切です。

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公開日公開日 2006.03.16
更新日更新日 2015.12.13
執筆者Kirito Nakano

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蕁麻疹(じんましん)事典編集部
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