温熱じんましん - 温水や温風などの体温以上の熱で発症

体温より温かく刺激でかゆくなる

体温より温かく刺激でかゆくなる

温熱じんましんは温水や温風のような温かい刺激を受けるとできるじんましんです。特に気温が低いところから高いところに移動して、体が温まるたびに皮膚に発疹が出現します。

蚊が刺したときのような皮膚の赤味とわずかな腫れ、温熱じんましんの特徴である強いかゆみを伴います。

温度変化を感じ取りやすく、血管が集まっているももや乾燥しやすいひじやひざ周辺に、ヒスタミンという物質が集中して、その結果、皮膚には赤みを帯びた膨らみができます。

温熱じんましん発症すると接触部分の皮膚の温度は40~50℃くらいに上がります。温かさによる体温の上昇が原因であるため、入浴後や運動後、暖房器具にあたったあとに起こりやすいです。

温熱じんましん始めは肌がピリピリする程度ですが、症状はすぐに悪化し、強いかゆみが取れなくなることもあります。

温熱じんましんが発生した箇所をかいてしまうと、かゆみが発生したり、じんましんが広がることもあります。

基本的に温熱でじんましんが起こりやすい皮膚であるため、摩擦熱を伴った皮膚組織への炎症は、症状が悪化してしまいます。

また、温熱じんましんは判別しづらいです。じんましんは基本的に温まると症状が重くなり、かゆみが増します。他の原因で発症しても、体が温かいと温熱と勘違いしやすいため、発症前の行動で種類を判別したいです。

温熱じんましんが起こりやすい例

体が温まると手、足、太もも、背中、腹部などにかゆみを伴う発疹が出ます。以下の症状が診られたら、温熱じんましんの可能性が高いため、温熱が発生しにくい環境を作りましょう。

  1. 風呂に入ると、次第に太ももや腕がかゆくなっていきます。
  2. 入浴後に手でかくだけで真っ赤になり、かゆみが増します。
  3. 汗をかくとかゆくなり、拭かないで放置すると悪化します。
  4. 暖房器具の近くにいると、暖かさのせいでかゆくなります。
  5. 冬場に服を厚着すると、ピリピリとしたかゆみを感じます。

原因物質が温熱と判明されているために、温熱を避けることが温熱じんましんの予防になります。温熱を避けるといっても、ストーブから直接風を受けないことや、風呂上がりは軟膏を塗るといった日々のケアが大切です。

じんましんは敏感に出るタイプのアレルギー反応です。皮膚にアレルギーを引きおこす刺激を受けると、過剰にヒスタミンが分泌します。ヒスタミンは血管を拡げて皮膚を赤くさせ、軽い腫れが起こり、かゆみを伴うじんましんを発症します。

そのため、温熱じんましんの治療では、ヒスタミンの分泌を抑える抗ヒスタミン薬の内服や注射などを行うことが多いです。

これは一時的な治療ですので、刺激があれば再度発症してしまいますが、長期的に繰り返して使用することで、発症頻度や重度が軽減されていく傾向があったり、時間の経過とともに自然治癒することも一般的です。

例えば、小学生くらいまではコタツに中に入ったり、エアコンの風にあたると、内ももにかゆみと赤みが発生してしまい、1度刺激を受けると、お風呂に入っている最中も常にかゆくなります。

その際は市販の薬を塗っては症状を治めようとしても、冬は暖房器具が多くて、必要以上の温かい環境に依存しやすいため、夏より冬のほうが温熱じんましんになりやすいです。

しかしながら、そのような人も大人になると、全く温熱じんましんは発症しなくなるケースが多々あります。病院にも行かずに薬も飲まなくても、大人になるに連れて自然に治癒されたわけです。

このようにじんましんは、年齢や環境の変化で完治するケースがよくみられます。温熱じんましんが起こりやすい人も即効性のある治療は難しいかもしれませんが、内服薬を飲みながら長期的に治療を継続することも大切です。

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公開日公開日 2006.03.16
更新日更新日 2015.07.14
執筆者Kirito Nakano

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