漢方薬でじんましんを改善!服用には専門医の指示が不可欠

漢方薬の目的は不健康状態の改善

漢方薬の目的は不健康状態の改善

膵臓、肝臓、腎臓などの内蔵は機能が悪化していても、自覚症状に乏しいためにギリギリまで動き続けてしまいます。その後、健康診断の結果が悪かったことがきっかけで精密検査をして、内臓疾患に気づく流れです。

一方、皮膚は内蔵に比べると、生命維持に対する重要度は高くありません。そのゆえに皮膚は不健康な症状が現れやすいです。

内蔵も皮膚にマイナスのシグナルを送ることで、体内に病気が潜んでいることも訴えている可能性があります。例えば、皮膚が黄色くなったときはビリルビンが過剰にある状態であり、肝臓に疾患があるかもしれません。

このように皮膚に現れる病状の1つにじんましんがあります。じんましんはアレルギー物質が体内に取り込まれることで発症しやすく、治療としては抗ヒスタミン薬が使われます。

ただ、軽度のストレスや体調不良などが原因で、じんましんが発生した場合は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を使っても対処療法にしかならず、再発するケースも多いです。

そのときはじんましんを治療するのではなく、体内の不健康状態を緩和することも大切であり、その有効な治療薬としては漢方薬があります。

西洋医学と漢方治療の明確な違い

皮膚に直接的な改善効果を求めるのではなく、個人のライフスタイルに重点を置きながら、体調に合わせて調合していきます。さらに日本の気候や体質にも合わせて、薬剤をアレンジします。

したがって、漢方薬を飲むことですぐにじんましんが治るわけではありません。漢方薬を処方してもらうときは、漢方薬の専門医の診断も必要です。

ヨーロッパを中心に発達した西洋医学では、急性じんましんや慢性じんましんを発症した場合、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を使用して、すぐに症状を抑えます。重度の場合はステロイド薬の内服や点滴なども行います。

一方、中国を中心に発達した漢方治療は、アレルギー性の疾患に対して、まずは基礎的な体質を整えることを目的とします。例えば、かゆみを抑えながら、体調を含めてじんましんに効果が高いとされる漢方薬を試します。

また、じんましんは精神的な影響でできやすい人もいるので、その意味でも心身を総合的に治療する漢方薬は、じんましんに適した治療法とも判断できます。

さらに漢方単独でも効果が期待できますが、かゆみが激しいときは抗ヒスタミン薬を併用しても問題ありません。西洋医学と漢方治療の両方で、体質と症状の改善を狙います。

漢方薬の症状別の効能

かゆみを止める石膏(せっこう)や山梔子(さんしし)により、漢方でも抗ヒスタミン薬のような効果を求めることもできますが、基本的には体にある自然治癒力を利用して、内面から健康な肌を手に入れることが目的です。

根本的な体質改善として体力をつける生薬では黄耆(おうぎ)、人参(にんじん)、大棗(たいそう)、甘草(かんぞう)なども併用します。内臓を強くすることで末梢への血液の流れも良くなり、皮膚も健康を取り戻します。

追加で精神的なストレスを抑える生薬の柴胡(さいこ)、竜骨(りゅうこつ)、牡蛎(ぼれい)なども加え、ストレスに備えます。

漢方薬は健康保険の適用が受けられますし、さらに漢方薬が持つメリットの1つとして、良くなったあとには薬を飲むのをやめても悪くならないということがあります。

逆に健康保険が適用されるということは、医師の判断が必要でもあるということです。個人の判断でネットで購入して、漢方薬を服用すると全くじんましんが改善されず、一層、悪化する場合もあり危険です。

漢方薬とは中国の伝統医学の一種である漢方医学の理論に基づいて処方される薬です。複数の生薬をあらかじめ組み合わせて処方するため、日本の薬剤師でも特別な資格が必要です。

ちなみに漢方においては副作用という概念がありません。漢方では副作用が出た場合は診断ミスか投薬ミスとみなされています。

漢方薬はじんましんに効果が期待できる治療法です。漢方薬を投与する際は必ず専門医の診断を受けて、指示に従いましょう。

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公開日公開日 2006.09.02
更新日更新日 2015.07.14

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蕁麻疹(じんましん)事典編集部
蕁麻疹(じんましん)事典編集部
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じんましんの原因、予防、治療を徹底解説。寒冷蕁麻疹やコリン性蕁麻疹、アレルギー性疾患なども掲載しています。

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