じんましんを発症する理由!肥満細胞がヒスタミンを放出する

ヒスタミンが膨らみやかゆみを発生させる

ヒスタミンが膨らみやかゆみを発生させる

皮膚の血管内や血管周辺には、極めて小さい粒子がたくさん詰まった肥満細胞が散らばっています。この肥満細胞の小さい粒子にはヒスタミンという成分が含まれています。

アレルギーや外部刺激など、じんましんの原因物質が肥満細胞を刺激することで、その肥満細胞からヒスタミンが放出されて、血管内に広がります。

血管には目には見えない小さい穴がたくさん開いていますが、分泌されたヒスタミンの影響により、血管が拡張されて穴も広がります。

この穴からはサイズが大きい赤血球や白血球は漏れることはありませんが、血漿と呼ばれる血液の液体成分は漏れて、血管の外に滲み出ていきます。

その結果、血漿が皮膚の一部を盛りあげて、じんましんの特徴である皮膚表面の赤みやむくみが現れます。さらにヒスタミンはかゆみの神経を直接的に刺激するため、じんましんが発生した箇所はかゆくなりやすいです。

じんましんの治療薬には、ヒスタミンの分泌を抑える抗ヒスタミン薬が主に投与されます。これにより血管が拡張されることはなくなり、血漿も血管の外に漏れません。

アレルギー性と非アレルギー性の違い

じんましんにはアレルギー性と非アレルギー性が存在します。アレルギー性じんましんでは原因物質である抗原が体内に入ると、IgEという抗体が肥満細胞にくっついて、肥満細胞がヒスタミンを放出します。

そのヒスタミンを放出する時間は15分程度がピークであるため、急性じんましんになりやすく、長くても1時間程度でじんましんは消えてしまいます。再発することもありますが、通常は1~2日で治まることがほとんどます。

一方、非アレルギー性じんましんの場合は物理的刺激などのその他の原因により、肥満細胞がヒスタミンを放出します。こちらも基本的には慢性じんましんになりにくいですが、外部刺激が長いほど発症期間も伸びていきます。

ちなみにじんましんは漢字で「蕁麻疹」と表します。蕁麻(イラクサ)の葉に触れると、皮膚の一部が赤く盛り上がる症状が起こることからこの名前が付きました。

このようにじんましんは皮膚の浅い層に大小様々な部分的なブツブツが現れて、赤みとむくみが目立ち、強いかゆみを伴います。しばらくすると跡形もなく消えてしまいますが、チクチクと焼ける熱さを感じることもあります。

また、じんましんが出るきっかけはさまざまです。アレルギーだけではなく、暖かい部屋から寒いところに出たり、腕時計の絞めつけ、走ったあとに汗をかいて出る場合もあり、特に体調や時間帯に左右されやすいです。

じんましんが出る仕組みは明確であり、抗ヒスタミン薬を服用するといった症状を抑える治療も確立されていますが、じんましんの発症自体をなくすといった根本的な治療法はまだなく、基本的には原因物質を避けながら、薬を服用し続けることになります。

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公開日公開日 2006.11.11
更新日更新日 2015.07.14

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蕁麻疹(じんましん)事典編集部
蕁麻疹(じんましん)事典編集部
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じんましんの原因、予防、治療を徹底解説。寒冷蕁麻疹やコリン性蕁麻疹、アレルギー性疾患なども掲載しています。

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