じんましんの原因を調べる14個の検査!血液検査や負荷検査など

じんましんは原因を知ることが大切

じんましんは原因を知ることが大切

じんましんの治療では症状を診ただけで抗ヒスタミン薬を処方することが多いです。しかし、それでは対症療法にすぎず、長期的な予防ができません。

医師も皮膚の状態を見ただけで原因の判別は困難ですので、じんましんの原因物質を特定するためには検査が必要です。

それに実際にはじんましんではないケースもあります。仮に原因が「サバを食べたため、犬と遊んだあとにかゆくなった、こたつに長時間入っていたから」としても、それは思い込みで他に原因がある可能性も捨て切れません。

例えば、よくあるケースでは体調が悪く、偶発的にじんましんが出たなどがあります。ストレスなどの他の原因と複合して、じんましんが発症するケースも少なくありません。

その場合は急性じんましんであり、一時的な事象である可能性が高いわけですが、何度も発症する場合はアレルギー検査を中心に原因を特定していって、自分の体を理解しながら、じんましんと向き合っていきたいです。

たくさんあるじんましんの検査方法

じんましんの原因を知ることは予防だけではなく、完治にもつながります。下記は原因を特定するための14個の検査方法です。

1

問診検査

患者の生活スタイルを医師に述べて、その内容から原因を特定します。じんましんの原因は多様多種であるため、直近の生活スタイルと症状からある程度原因を絞ります。

2

アレルギー検査(免疫学的検査)

アレルギー性じんましんを調べる検査です。アレルギーの抗体を意味するIgEを数値で表すことができます。

血液を採取して、血清中のIgEの総量を測り、IgEが多い場合はじんましんは起こりやすい診断されます。花粉、ハウスダスト、食物などのアレルギー反応が調べられます。

3

血液検査

全身の状態を把握することと、じんましん特有の白血球数の増加などの血液症状を調べます。アトピー傾向ある人はその量が多い傾向があります。

また、尿検査をする場合もあり、尿たんぱくの増加などをチェックします。じんましんは他の疾患から発生することも少なくありません。

4

皮膚スクラッチテスト

アレルギー性じんましんを調べる検査であり、アレルギーの原因物質であるアレルゲンのエキスを皮膚にひっかき、傷をつけて塗布する検査方法です。

例えば、卵、牛乳、魚介類、甲殻類、ハウスダスト、花粉、ペットの毛などを試します。時間を置いて、皮膚が赤くなったりすると「陽性」と判定されます。こちらは耳鼻科でスクラッチテストでも詳しく紹介しています。

5

皮内反応テスト

皮膚スクラッチテストと同様に、アレルギーの原因物質を皮膚に与えるテストです。前腕部の皮下にアレルゲンを注射して反応を見ます。

6

皮膚パッチテスト

皮膚スクラッチテストや皮内反応テストと同様に、少量のアレルギー物質を皮膚に付けるテストです。皮膚パッチテストではシールを貼り付けて、2~3日後の様子を診断します。

7

皮膚描記法

ボールペンの先端のような細く硬い道具を使って、アレルギー物質を強く皮膚をこすり、皮膚に刺激を与える方法です。

健康な人は少し赤くなってわずかに腫れる程度ですが、特にアレルギー性じんましん機械的じんましんの人は、赤く腫れ上がります。

8

食品選択法検査

食物が原因と想定した場合に行われる方法で、じんましんを引き起こしやすい食品を除いて、献立表を作成します。

そのうち1つを約1週間与え、反応を見ます。それを繰り返して、じんましんを引き起こす食品を特定します。原因がある程度特定されたら、その食事をストップして経過を見ます。

9

試験食法検査

食物が原因と想定した場合に行われる方法で、絶食を2日間行って、発疹が停止すれば、食事性じんましんと特定します。絶食と言っても実際は砂糖水や砂糖入りの薄い紅茶程度は許されます。

その後、単品で食事を摂り、発疹が出た場合に直前の食品で原因を確定させます。じんましんの症状がひどい場合に行われます。

10

温熱負荷検査

温熱じんましんを調べる検査です。約43℃の温水を入れたビニール状の物質を、10分間皮膚に接触させて反応を見ます。発疹やむくみが出れば、温熱じんましんの可能性が高いです。

11

寒冷負荷検査

寒冷じんましんを調べる検査です。氷の入った冷水をビニール状の物質に入れ、10分間皮膚に接触させて反応を見ます。鳥肌を赤くしたような発疹が出れば、寒冷じんましんです。

12

光過敏症検査

日光じんましんを調べる検査です。中波長紫外線(UVB)、長波長紫外線(UVA)、可視光線を照射して反応を見ます。赤いポツポツが出てきたら日光じんましんである確率が高いです。

13

運動負荷試験

コリン性じんましんを調べる検査です。発汗を促すために温度の高いところで運動をさせ、反応をみます。ピリピリとしたかゆみが発生したらコリン性じんましんの可能性が高いです。

14

スクリーニング検査

通常の検査に加えて、じんましんの種類を特定する方法です。例えば、病巣感染によるじんましんが疑われる場合には、感染巣に超短波を照射したり、マッサージをして刺激を加え、じんましんが悪化するかどうかを診ます。

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公開日公開日 2007.11.22
更新日更新日 2015.07.14
執筆者Kirito Nakano

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蕁麻疹(じんましん)事典編集部
蕁麻疹(じんましん)事典編集部
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じんましんの原因、予防、治療を徹底解説。寒冷蕁麻疹やコリン性蕁麻疹、アレルギー性疾患なども掲載しています。

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