顔面にできる皮膚疾患 - 赤あざ・シミ・そばかすなど

目立ってしまう顔の皮膚の変化

目立ってしまう顔の皮膚の変化

赤あざ(血管腫)

発生箇所は全身で、特に顔に発生します。赤あざは血管の増殖や拡張でできたあざの総称です。主な血管の増殖や拡張にはイチゴ状血管腫や単純性血管腫があります。

イチゴ状血管腫は乳児が発症し、暗い紅紫色の柔らかい腫瘍を作ります。早期の色素レーザーによる治療が必要です。

単純性血管腫は赤あざの中で最も多い原因で、はっきりとした紅斑が特徴です。中年以降にみられ、自然には治りません。こちらも色素レーザーによる治療で、跡を残さずに治療できます。

おでき

発生箇所は顔全般です。おできは毛穴の奥で毛根を包んでいる毛包に化膿菌が入り、毛包とその周囲の結合組織が炎症して、化膿した状態です。

にきびは余分な皮脂で毛穴がふさがれて炎症を起こしますが、おできは毛根にばい菌が入り込んで炎症します。

また、おできは大きさや部位で名前が違います。米粒より大きいものは「せつ」、大きさが米粒でしたら「毛包炎」、同時に十数個ができて繋がったら「よう」と言います。

さらに顔にできたせつは「面疔」、かみそり負けしてできるものを「尋常性毛瘡」と呼びます。

おできは痛みを伴い、リンパ節が腫れて、発熱することもあります。治療には抗生物質の内服と軟膏の外用が使われます。

口腔カンジタ症

発生箇所は口腔内になります。口腔内に寄生しているカンジダ菌が感染して起こり、体力が弱っていたり、口腔内が不潔なときにできます。

症状として舌の上に白い苔のようなものが付着し、周囲には炎症を起こすことが多いです。かなり悪化すると、最悪潰瘍になることもあります。新生児と乳幼児に多く、ステロイドや抗生物質で長期的に治療します。

口唇ヘルペス(単純性疱疹)

発生箇所は口の周りであり、口唇ヘルペスは口の周囲に水ぶくれが集まってできた炎症を指します。体力が落ちていたり、身体の抵抗力が低下した場合、例えば、風邪や日焼けで発病しやすいです。

口唇ヘルペスは自然に治るスピードも速い皮膚病ですが、感染力は強く、手で触ったりしても人から人へ移ります。油断するといつの間にか複数個できるなど、悪化することも一般的です。

知らないうちにウイルスに感染して、発症せずに免疫ができた人でも、口内の神経節にはウイルスは潜んでいるため、今後は発症しやすいです。治療にはアシクロビル、ビタラビン、IDUが入った軟膏などが使用されます。

シミ

発生箇所は全身、特に顔にできます。シミは肌の表面が茶色に変色してしまう症状です。

シミの原因は日光、外的刺激、ホルモン分泌の異常、ストレスなどによりメラノサイトの働きが活発になり、メラニン色素が作られて、それが沈着してできます。

その中でも最も原因となりやすい現象が日焼けです。紫外線を大量に浴びると、その害を防ぐためにたくさんのメラニン色素が作られて、シミの原因になります。

治療では一般的にビタミンCを外用することで、メラニン色素の合成を抑えますが、効果は非常に穏やかであり、根気よく治療を続けることが必要です。

酒さ(赤鼻)

発生箇所は顔になります。顔の中でも特に鼻を中心に毛細血管拡張が拡張して、脂肪の分泌が高まった状態です。

症状が進むとニキビや膿疱が見られるようになります。かゆみを始めとして、ほてり感や刺激感もあります。合併症が見られる場合もあり、注意が必要です。

一般的には中年の女性や脂性の男性に起こりますが、特に酒好きの人に多い病気で、この名前が付けられました。

女子顔面黒皮症

発生箇所は顔になります。1945年ごろから約10年間、化粧品の原料が原因で起こった皮膚病です。1970年にも同じ病気が発生しましたが、1980年以降はほとんど見られなくなりました。

黒皮症の特色は増加したメラニン色素が表皮に留まることなく、真皮にまで沈着してしまうことです。その結果、顔全体が広い範囲で黒ずんだ色になります。治療には約2年ほどかかり、根気よく治療を続けることが必要です。

青年性扁平疣贅

発生箇所は全身、特に顔や手の甲にできやすいです。特に思春期前後の男女、どちらかと言えば、女性のほうによく見られます。

米粒の半分程度のイボが顔や手の甲にでき、かゆみを伴うこともあります。ウイルス性ですのでかくと次第に数も増えていきますが、悪性ではないので健康上の問題はありません。

そばかす

発生箇所は顔になります。顔にできるシミより薄い茶褐色の細かい斑点です。多くは優性遺伝で両親の影響もあります。

ただし、シミと同様に紫外線の当たることでできやすいため、帽子や日焼け止めクリームを使うことで、そばかすを防ぐことは可能です。

体表色素が少ない白人のほうが紫外線に弱く、皮膚を守ろうとして、濃い目のそばかすができやすいです。

皮膚の薄い目の下や紫外線が当りやすい頬の高い場所、夏に日にさらされる胸元や背中といった場所に多くできます。顔ではメイクの落とし残しが原因になることもあります。

治療では一般的にビタミンCを外用することで、メラニン色素の合成を抑えますが、即効性はあまりありません。

はたけ

発生箇所は顔、頬、耳になります。幼児期から学童期の子供の頬にできて、最初は少し赤かったり褐色ですが、徐々に鱗屑の一種である細い粉を伴う白い斑がはたけです。

思春期以降になるとほとんど見られなくなります。原因は細菌が増殖してできるもの言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。

疱疹性歯肉口内炎

発生箇所は口の周り、口腔内、舌になります。発病が初めてだと発熱し、口の中や唇の内側、舌などに赤い水疱が多数できます。

さらにただれて、口の中が赤くはれ、出血しやすくなります。発熱は数日で治まり、10日から2週間ほどで完治します。

あまり悪化することはありませんが、あごのリンパ節が腫れ痛みを感じることもあります。

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公開日公開日 2006.10.03
更新日更新日 2015.07.14
執筆者Kirito Nakano

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