爪甲にできる皮膚疾患 - 爪甲白斑症・爪甲軟化症・爪白癬など

自然には治りにくい爪の病気

自然には治りにくい爪の病気

さじ状爪

発生箇所は爪になります。爪全体または爪の先端だけがスプーンのようにへこむ病気です。

原因は鉄欠乏性貧血、胃切除直後の貧血、十二指腸虫症などで、病気のときによく見られます。特に鉄欠乏性貧血に現れる症状として、よく知られています。鉄欠乏性貧血が治ると消失するので、治療には鉄剤が用いられます。

爪甲剥離症

発生箇所は爪のみで、爪が自然に剥がれ落ちる症状です。爪の先端から始まり、次第に根元へ進行します。

剥離した爪甲は白色ないし黄色に変化します。指と爪の隙間にゴミが入り、しばしば部分的に汚い褐色調になることもあります。

原因は物理刺激などで局所的に進行したり、甲状腺機能異常、全身の疾患や薬物の影響による場合があります。

爪甲周囲炎

発生箇所は爪になります。爪の周囲が赤く腫れて炎症を起こし、膿みが出る場合があります。

原因はブドウ球菌などが入って、炎症を起こす化膿性の「爪周囲炎」、水仕事を多くする方や糖尿病などの人に見られる「ガンジダ性爪周囲炎」、学齢期に発症しやすい「稽留肢端皮膚炎」などがあります。

糖尿病性の場合は、血糖コントロールの悪いときにできやすいので、食事や生活スタイルの改善が必要です。

爪甲層状分裂症

発生箇所は爪になります。爪の先端が剥がれるように裂けてきます。ほとんど痛みはありませんが、健康的には問題です。

低色素性貧血や血行不良の人に多く、爪が乾燥している場合もなりやすいです。若い女性に多く見られ、マニキュアを取る際の除光液も影響します。

粗悪で安価な除光液を使用したり、爪切りで爪を切った場合やネイルの付け方次第では二枚爪になるケースが見られます。

爪甲白斑症

発生箇所は爪で、爪の全体が白く濁っていく病気です。爪に点状の白い斑や白い帯状ができたり、全体が白くなったりします。

女性に多く、原因の多くはマニキュアでやめると回復します。病気よりも健康な人がかかることが特徴です。

ただし、先天的な異常が原因の場合もあります。低タンパク血症状やヒ素中毒などに多く見られますが、遺伝によって起きるケースもあります。

爪甲縦裂症

発生箇所は爪になります。爪が縦方向に割れやすくなる症状です。老化の結果として、または各種の皮膚疾患と併発して起こる場合があります。

さらに甘皮の溶剤や除光液の使いすぎなどが主な原因になり得ます。爪甲縦裂症は爪を柔らかくして、強い石鹸から自然派石鹸に変えたり、除光液ややすりの中止をすることで克服できます。

爪甲軟化症

発生箇所は爪で、爪の全体が異常に柔らかい状態です。爪が柔らかくなる原因は、爪を硬くしているケラチンという成分が不足しているためです。

アルカリ性物質やマニキュアなどを長く付けているとケラチンが異常を起こし、発症しやすくなります。

アルカリ性の物質を扱う場合には、さじ状爪を併発しやすく、クリーニング業などのようなアルカリ性の物質を扱う人や汗をかきやすい人にも多く見られます。

爪甲軟化症は不足したケラチンを補うよりも。原因物質を取り除くこと徐々に回復していきます。

爪甲鉤弯症

発生箇所は爪になります。爪が異常に肥厚して、異常に曲がってしまい、長さも長くなった状態です。足の親指の爪によく見られ、内分泌性などの異常が原因とされており、そのほとんどは靴による圧迫で起きます。

羊の角のように曲がるも爪もあり、色も灰褐色調に濁ってきたりもします。日常生活に支障をきたすような場合は、外科的に爪を取り除く必要です。

爪白癬

発生箇所は爪になります。最も多い爪の変形で、爪の肥厚と黄白色の粉が噴いたり、爪が白く濁って、かなり脆くなります。

水虫を持っている人ができやすいですが、水虫の外用薬はなかなか効果が現れないので、爪白癬専用のテルビナフィンなどの内服薬が治療の中心となります。

また、この病気にかかった爪は絶えず切り、白癬の薬を根気よく塗布すると早く改善します。

時計ガラス爪

発生箇所は爪になります。指先が肥大して、爪の先端が指先を丸く包むようになります。

チアノーゼを伴う先天性心疾患、慢性の心肺機能障害を起こす疾患、甲状腺機能亢進症などによって起こります。その一方で内蔵の病気と関係のない特発性のものもあります。

ヒョウソ

発生箇所は爪になります。爪と指の隙間や爪の周囲にブドウ球菌などの化膿性菌が感染して、周囲が赤く腫れ上がり、炎症を起こして、非常に強く痛みを感じる状態です。

特にささくれや小さな傷が感染原因になりやすいので、治療には早めの抗生物質の内服が有効です。

また、爪を押すと爪と皮膚の間から膿みが出ます。膿が溜まると爪の一部が黄色く濁り、剥がれやすくなるので、あまり触らないようにしましょう。

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公開日公開日 2006.10.03
更新日更新日 2015.07.14
執筆者Kirito Nakano

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