【漫画】じんましんの症状とは?原因や対処法など

株式会社ネットピコ 代表取締役
「突然出て急に消える」




「原因不明が70%以上」




「図解!発症する仕組み」




「慢性化したら病院へ」




じんましんの症状と特徴
皮膚の表面が赤く腫れて、ボコボコした柔らかな膨らみが現れます。かゆみのある赤いボツボツができることもあります。
発症する箇所は不規則です。最初に出現した箇所からすぐに周囲に広がっていき、発疹がくっついては大きくなることもあります。
発疹は数時間、遅くても24時間以内に消えます。ただし、発疹が出たり消えたりと数日間繰り返すこともあります。ほとんどのケースでは長くても1週間前後で消えてしまい、かゆみも静まります。
また、通常は皮膚がきれいに戻るにも関わらず、茶色く跡が残ったり、表面が乾燥してカサカサになるようでしたら、じんましんとは別の病気と考えられますので、医師による別の診断が必要です。
じんましんの原因の70%は不明ですが、主な原因としては体調不良とアレルゲンがあげられます。風邪や疲れ、ストレスなどの体調不良、もしくは食事後に突発的にじんましんが発生します。
例えば、サバやイカなどの食べ物を体内に取り込むことで、じんましんは発生しますし、雑草や花粉、ダニやカビ、虫刺され、汗、温度、薬などが直接肌に触れ、それらが刺激になって、じんましんとなることもあります。
原因や症状で分類される
原因がはっきりしない例が多いですが、じんましんを繰り返す場合はその原因を特定することが予防につながります。一般的にじんましんは原因や症状別に下記のように分類することができます。
名称 | 特徴 |
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急性じんましん |
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慢性じんましん |
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特発性じんましん |
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アレルギー性じんましん |
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食物じんましん |
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アナフィラキシーショック |
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機械的じんましん |
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人工じんましん |
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温熱じんましん |
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寒冷じんましん |
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日光じんましん |
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コリン性じんましん |
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心因性じんましん |
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病巣感染によるじんましん |
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じんましん型薬疹 |
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血管性じんましん(クインケ浮腫) |
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繰り返す場合は原因物質を特定する
じんましんが出るきっかけはいろいろあります。寒い外から帰ってきて、こたつに入ったら出たり、朝に暖かい布団からはい上がり、冷たいフローリングを歩いた際に出ることも症例としては多いです。
このケースでは温熱じんましんや寒冷じんましんに該当します。季節の変化に伴う、温度や湿度に敏感になったり、夕方や夜など決まった時間に出る人もあります。
下着などの絞めつけで部分的に出るときは機械的じんましんですし、太陽光を浴びたあとに出たら紫外線が原因の日光じんましんに該当します。
運動したり走ったりして、汗をかいて発症したらコリン性じんましん、ストレスが原因なら心因性じんましん、風邪などで現れると病巣感染によるじんましんとなります。
このようにじんましんの種類は基本的に原因によって分かれており、じんましんが発生する原因には個人差があるため、皮膚の様子を見ただけでは種類を確定できません。
そのため、自分のじんましんが「どんな原因で発症するかを知ること」が最善の予防策になります。原因がはっきりしている物質や行動を避けている限りは、じんましんが起こりません。
例えば、アレルギー性じんましんの場合は、最初に数十種類以上あるアレルギー物質の特定を行って、原因物質に近づかないことが大切です。
応急処置でじんましんを改善
じんましんは誰でも発症する可能性がある一般的な皮膚病です。多くの場合は非常に短い時間だけ発症する一過性であり、例えば、夜にじんましんが出ても、翌朝にはすっかり治っているということがよくあります。
短い場合では数分から30分程度で症状がなくなることもあります。こうした短時間で治るタイプのじんましんで、かゆみが我慢できるなら特に何もしなくても大丈夫です。
ただ、血流が活発になるとじんましんが悪化することもあります。短時間で治りそうでも、じんましんが出たら血流を弱めるために一旦落ち着いて、リラックスして過ごしましょう。
かゆみが強い場合も含めて、患部を冷やすことは有効です。冷やしたタオルや冷感スプレーなどを使うと、一時的に症状が緩和します。ただし、寒冷じんましんのときは患部を冷やしてはいけません。
長期でじんましんを治療する
じんましんが出た箇所を冷やすことは一時的な処置であるため、本格的な治療には医師の判断が必要です。その際はなるべくじんましんが出ているときに皮膚科を受診しましょう。
肌だけではじんましんの原因は特定できませんが、医師が皮膚の状態を把握することは今後の治療方針にも関わります。
初期の治療ではかゆみや痛みを抑えるために、抗ヒスタミン剤が処方されます。じんましんの諸症状は体内にヒスタミンというかゆみ成分が分泌されているためであり、まずはこのヒスタミンの働きを抑える薬で緩和します。
仮に症状がすでにかなり進行しており、かゆみや痛みが我慢できないほどであれば、短期間だけステロイド系の外用薬を使います。
その上でじんましんがアレルギー性の場合はアレルギーの原因物質を特定して、それを日常生活で避ける習慣をつけたり、逆に少量ずつ投与していって、体を慣らす治療もあります。
非アレルギー性の場合はじんましんを引き起こすトリガーを見つけることが優先であることに違いはありません。こちらもそれを徐々に体に触れさせて、じんましんの再発を抑える治療が行われています。
ただし、じんましんは必ず治るわけではありませんし、治療は長期間に及び、必ず医師の判断で行います。そのため、基本的にはじんましんの原因物質を避ける予防が大切です。
その一方で数カ月から数年の時間が経過するうちに、刺激に過剰に反応していたじんましんが次第に静まる傾向があります。特に幼少期はじんましんが発生しやすくても、大人になると自然に治りやすいです。
じんましんの体験談


温熱じんましん
多くのじんましんは根気よく治療を続けることで改善が可能です。いずれにしても症状が重い場合は、自己判断ではなく皮膚科の医師の診察を受けてもらうようにしましょう。
予想外に発症した急性じんましんの場合は、抗ヒスタミン薬などの薬を飲むことで症状が治まりますが、何もしなくても再発しないことも多いです。
私は子供の頃は温熱じんましんでストーブやこたつがダメでしたが、大人になったら皮膚が強くなり、免疫反応が弱くなったこともあって、じんましんは発生しなくなりました。


急性じんましん
じんましんが出やすいタイプで何回も経験しています。基本的には皮膚の浅い層に大小さまざまな部分的なむくみが現れる感じです。ブツブツや赤みが現れ、強めのかゆみを伴います。
ただ、症状によってはチクチクとしたり、焼けるような熱さを感じることもありました。
通常、数分から数時間後に次第に消えてなくなりますが、再発を繰り返すこともあります。この再発が1カ月以内に治まるような短いじんましんを「急性じんましん」と呼ばれており、私も急性じんましんしか経験したことがありません。


特発性じんましん
原因がはっきりしない場合は症状を避けられずに、じんましんが長期にわたって発症することも珍しくありません。じんましんの70~80%は原因が特定できない特発性じんましんに該当するほどです。
長くかかるほど、治るまでの時間も長くなる傾向もあります。私も小さい頃から大人になった今も、たびたびじんましんが発症しています。
このような慢性じんましんの場合は発症の有無問わず、長期にわたり薬を飲み続ける必要も出てきます。そのときは上手にじんましんの発症をコントロールしていくことで、少しずつ薬の量を減らすことができます。


心因性じんましん
私のじんましんの特徴はかゆみや赤みだけではありません。症状が激しいと次々と新しい膨らみが出没し、範囲も拡大していきます。
大きさは1~2mmから手足全体に広がるなどいろいろです。複数のじんましんが融合して、体のほとんどが覆われることもあります。形もさまざまで円形、線形、環状などがあります。
1回の症状は数時間以内に治まりますが、1カ月以上も再発が続く状態が慢性じんましんも多いです。しかし、原因を探っても見つからず、おそらくストレスと体の疲れによるものと推測されます。
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